外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状とメンテナンス方法を解説

外壁塗装の劣化サインに要注意!主な症状とメンテナンス方法を解説

家の顔ともいえる外壁は、外観はもちろん外から建物内部への悪影響を最前線で守る役割を担っています。

そんな外壁ですが、四季折々の厳しい気象条件にさらされることで時間の経過と共に経年劣化を起こします。

この記事では、外壁塗装から見る劣化の主な症状とメンテナンス方法についてご紹介します。外壁塗装を検討されている方や、家のメンテナンス時期が近付いている方、外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装が劣化している7つのサイン

まずは、外壁塗装が劣化しているサインを7つ、ご紹介していきます。

色あせ・変色

外壁 色あせ

外壁塗装の色あせや変色は、外壁の劣化のなかでも初期段階で起こる症状です。

築3年を過ぎた頃から現れ始めることが多く、部分的に起こる場合や全体的起こる場合もあります。

外壁の色あせや変色が起こる原因は、紫外線による影響です。外壁が紫外線にさらされることで、塗膜を守る樹脂の劣化が起こります。これにより、塗膜が弱くなることで塗料の状態も変化していくため、塗装が劣化しやすくなるのです。

しかし、外壁の色あせや変色は少しずつ起こるため変化に気づきにくく、気づいた時には症状が深刻になっていることも少なくありません。

チョーキング現象

チョーキング

チョーキング現象は外壁の表面にチョークのような粉が付着する症状で、色あせや変色が進行すると起こります。

築6年を過ぎた頃から現れることが多く、外壁を手のひらで撫でると手に外壁の色と同じ色の粉が付着します。

チョーキング現象が発生している外壁は、塗料の耐久性が低下し防水機能が失われてしまうため、そのままにしておくと家の内部へ悪影響を及ぼす可能性があります。早急に外壁塗装を検討するべき症状といえるでしょう。

ひび割れ(クラック)

クラック

ひび割れ(クラック)は、経年劣化や耐久性が失われることで起こる症状です。

築7年ほどになると起こりやすくなりますが、築年数問わず地震などの揺れや振動によって発生する可能性もあります。

0.3mm以下(髪の毛の細さ程度)のひび割れはヘアークラックと呼ばれ、塗膜の経年劣化によって起こっている可能性が高いです。

しかし、0.3mm以上のひび割れについては、建物の構造部分に起きている可能性もあるため、注意が必要です。

また、ひび割れた部分から雨水が侵入することで、構造材のカビや錆び、腐食などが起こりやすくなります。

建物内部にまで悪影響を及ぼすようになると、建物の強度が低下する可能性がありとても危険です。

ひび割れの範囲や深さによって深刻度が異なるため、ひび割れを発見したら早めに外壁塗装業者やリフォーム業者、ハウスメーカーなどに点検を依頼し、必要に応じた補修を行うと良いでしょう。

塗料の剥がれ

塗料の剥がれ

ひび割れの範囲が広がることで塗料が浮き、剥がれる症状です。地区10年を経過する頃から起こり始めることが多く、塗膜が弱くなった部分から剥がれ始めます。

塗料が剥がれると、下地にダメージを与えるうえ、剥がれた部分が雨水や紫外線にさらされ続けることで、外装材の反りや腐食が起こりやすくなります。

ここまでくると、構造材の劣化が急速に進むため建物の強度が低下する可能性が高まりとても危険です。

塗料の剥がれを見つけたら、早めに外壁塗装業者やリフォーム業者、ハウスメーカーなどに点検を依頼し、必要に応じた補修を行うことをおすすめします。

雨漏り

外壁 雨漏り

雨漏りというと屋根の劣化が原因というイメージを持たれがちですが、外装塗装の劣化も雨漏りが起こる原因になります。

ただし、外壁の劣化が原因で雨漏りが起こっている場合でも、外壁塗装をするだけでは雨漏りを解消することはできません。

外壁の下には防水シートや構造材があります。室内で雨漏りを発見した時点で、芸壁だけでなく防水シートや構造材もダメージを受けているため、補修や交換が必要になる可能性が高いといえるでしょう。

汚れ・コケ・カビ

外壁 コケ

外壁の汚れやコケ、カビなどの発生にも注意が必要です。

日当たりの悪い場所や湿気の多い場所は、コケやカビが発生しやすくなりますが、その他にもチョーキング現象が起こり、防水効果が低下していることでも発生しやすくなります。

また、汚れやコケ、カビが発生する状態が続くと外壁のサビやひび割れなどの劣化が起こりやすくなるのも特徴です。

状況によっては外壁を掃除することで改善されるケースもありますが、外壁の劣化の有無や補修の必要性なども加味して最適な施工をするために、外壁塗装業者などに相談されることをおすすめします。

コーキングの亀裂

コーキングの劣化

コーキングは窯業系サイディングボードや窓枠の目地に埋められている樹脂製の部材です。

コーキングによって目地から雨水が侵入しないよう防止する効果があるのですが、このコーキングに亀裂が発生している場合には、注意が必要です。

コーキングの劣化が進むと、コーキングそのものが小さく縮んでしまうため、目地から雨水が侵入しやすくなってしまいます。

この状態が続くと外壁の下地となっている防水シートや構造材の劣化に繋がります。コーキングの亀裂などが見られた場合は、補修を検討されると良いでしょう。

外壁塗装の劣化症状別メンテナンス方法

メンテナンス方法

外壁塗装の劣化サインが見られたら早めにメンテナンスを行うことで、家を長持ちさせることができます。

ここからは、外壁塗装のメンテナンス方法を劣化症状別にご紹介していきます。

色あせ・変色

外壁の色あせや変色が見られたら、外壁塗装を検討するタイミングです。

部分的な色あせや変色であっても、実際には全体的にダメージを受けているケースが多く、外壁塗装業者を利用された方が安心でしょう。

塗料を選ぶ際には、色あせしにくい塗料を選ぶと次回のメンテナンス時期を長くすることが期待できます。

近年では、色あせしにくい塗料として「ラジカル制御型塗料」が注目されていますが、予算や周囲の景観、好みの色あいなどを考慮しつつ、色あせしにくい塗料を選びましょう。

チョーキング現象

チョーキング現象が発生している外壁は、塗装を塗り替える必要があります。

まず、チョーキングを高圧洗浄機で除去します。次に、塗装を行うのが一般的です。

ただし、チョーキングの発生が深刻な場合は、別途下地処理を行うこともあります。

詳しくは、施工を依頼する外壁塗装業者と相談してみてください。

ひび割れ(クラック)

ひび割れ(クラック)は、状態によってメンテナンス方法が異なります。

まず、ひび割れの幅が0.3mm以下の場合、補修の緊急性は低いため、現段階では経過観察で問題ないでしょう。ただし、悪化する可能性があるため、注意深く観察する必要があります。

次に幅が0.3mm以上の場合、そのまま放置することで大規模な補修が必要になる可能性が高いため、補修が必要です。

メンテナンス方法はひび割れの幅によって異なりますが、ひび割れ部分に電動工具で溝を作り、シーリング材で埋める「Uカットシーリング工法」を行うのが一般的です。

ひび割れの補修は判別がむずかしく、素人判断はとても危険です。外壁のひび割れを発見したら、外壁塗装業者やリフォーム業者、ハウスメーカーなどに点検を依頼し、補修の必要性も併せて相談してみましょう。

塗料の剥がれ

塗料の剥がれが見られたら、外壁塗装を施工するのが一般的です。

外壁塗装を行う際には、まず施工を行う事前準備として足場が設置されます。

次に、剥がれ塗膜を除去して高圧洗浄で外壁表面の汚れやカビなどを洗い流します。

その後、下地材を塗布してから塗装を行います。

雨漏り

雨漏りのメンテナンスは、その原因や状態によって異なります。

外壁の劣化によって雨漏りが起こっている場合は、外壁塗装や防水シートの張り替え、コーキングの打ち替えや打ち増し、また、ひび割れが起こっている場合にはひび割れの補修も行われます。

外壁の劣化が原因だからと外壁塗装だけを実施しても、対処法の一つに過ぎず、雨漏りが再発生する可能性は高いです。

コストは掛かってしまいますが、雨漏りを解消できるよう正しい対処が必要だといえるでしょう。

汚れ・コケ・カビ

外壁の汚れやコケ、カビの解消は、状況によってメンテナンス方法が異なります。

まず、簡易的な汚れであれば掃除によって解消されるでしょう。外壁用の洗剤を使用し、外壁を傷めないように洗浄します。

外壁塗装業者を頼まず自分で行うことも可能ですが、高所の場合や汚れが広範囲の場合は、外壁塗装業者に依頼するのが得策です。

また、高圧洗浄機を使う場合は高圧の加減に注意しましょう。圧力が強すぎると外壁の塗膜を傷つける可能性があります。

掃除だけでは解消されない場合は、外壁塗装業者に相談しましょう。

コーキングの亀裂

コーキングの亀裂に対するメンテナンス方法には「コーキング増し打ち」と「コーキングの打ち替え」の2種類があります。

コーキングの打ち増しは、既存のコーキングを残した状態で上からコーキング材を充鎮する工法で、既存のコーキングを撤去することが難しい部分で使われることが多いです。

コーキングの打ち替えは、既存のコーキングを撤去した後、新たにコーキングを充鎮する工法です。

増し打ちよりも耐用年数が長くなりますが、費用は増し打ちより割高になります。

どちらの施工を行うか、それぞれのメリット・デメリットも含め外壁塗装業者に相談されると良いでしょう。

外壁塗装の劣化を放置しておくのは危険

一口に外壁塗装の劣化と言っても症状は様々ですが、共通していえるのはそのまま放置しておくのは危険だということです。

0.3mm以下のひび割れについては、経過観察が一般的ですがそれでも近い将来、メンテナンスが必要になるでしょう。

また、症状によっては外壁塗装だけでなく、他の補修が必要になるケースも少なくありません。

外壁塗装の劣化サインに気づいたら、早めに対処されることをおすすめします。

なお、こちらの記事では外壁塗装を放置することで起こり得るリスクについて解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

外壁塗装の劣化に気づいたら、早めにメンテナンスを実施するのが得策です。

部分的な劣化についてはDIYで解決できる可能性もありますが、位置的に気づきにくい部分で劣化が起こっていることもあります。

劣化症状が小さくても他に起こっている可能性も考慮し、外壁塗装業者など専門家に相談されることをおすすめします。

「はまだ真心塗装組」では、姫路市近郊の外壁塗装・屋根塗装を行っています。お客様が納得し、安心して依頼できるよう丁寧に説明しとことんサポートしていますので、外壁の劣化にお悩みの方は、ぜひ「はまだ真心塗装組」に相談してみてください。